国際会議や見本市など海外のイベントに参加するビジネスマン向けに「おすすめホテル」や「ホテル選びのポイント」をご紹介しています。便利で快適なホテル探しに是非お役立てください。

ホテルの格付けとは?

海外のホテル探しでよく見かけるホテルのグレードや格付け。

「エコノミー/スタンダード/スーペリア/ラグジュアリー」「3ツ星/4ツ星/5ツ星」など、紹介する媒体によって表現がちがうので分かりにくく感じませんか?

今回はホテルの格付けやグレードについてなるべく分かりやすくご説明できればと思います。

そもそもホテルの格付けとは?代表的な格付けは?

  1. 星の数でランク付けする「格付け」。
    まず「3ツ星、4ツ星」といった星の数でランク付けする、「ホテルの格付け」というものがあります。
    各国の政府観光局や格付け機関のNPOなどが独自の基準に沿って自国のホテルをランク分けしたもので、定期的な検査・見直しが行われていて、設備や規模、サービス面まで様々な要素を総合的に評価して決められています。公式な評価に最も近いと思われますが、その国の習慣や文化、価値観によって評価方法がまちまち。そのため同じ5ツ星ホテルでも泊まる国によって印象やサービスレベルが違うといったこともあります。

  2. 表現が様々な「ホテルグレード」
    サービスや設備、口コミなど総合的な情報をもとに各旅行会社が独自にホテルをランク分けしたものです。「エコノミー/スタンダード/スーペリア/デラックス」、「Aグレード/Bグレード/Cグレード」など会社によって表現方法が様々で分かりにくく感じることもありますね。星による格付けにすると概ね下のような感じですが泊まる地域によって多少のズレがあります。

    SLグレード,Lグレード,ラグジュアリー・・・5ツ星
    Aグレード,スーペリア・・・4ツ星~3ツ星
    Bグレード,スタンダード・・・3ツ星~2ツ星
    Cグレード,エコノミー,ツーリスト・・・2ツ星~1ツ星


  3. 旅行雑誌系の格付け
    アメリカの「フォーブス・トラベルガイド」フランスの「ミシュランガイドブック」などの雑誌や全米自動車協会(AAA)の「ダイヤモンドランキング」があります。これらは古くから独自の厳しい基準で世界中のホテルの調査を行ってきた権威ある格付けで、宿泊業界全体に大きな影響を及ぼす存在になっています。ただ調査の対象がもともと厳選されているため、検討しているホテルが載っていないということも珍しくありません。

上記のようにホテルの格付けは様々な組織や団体、企業がそれぞれ独自の基準でおこなっていて、世界的に統一された基準やルールというものが存在しません。
ですから格付けはあくまでも参考目安として、設備や料金、口コミなどいろいろな情報を加味したホテル探しが大切です。

各ランクの特徴。1ツ~5ツ星まで。

星の数ではホテルにどのような違いがあるのでしょうか?
大まかなイメージですが参考までに各ランクの特徴をご案内していきます。

  • 「5ツ星」 ☆☆☆☆☆
    ロビーから客室の内装までエレガントなインテリアで装飾されいて、各種設備も充実。洗練された最高級のサービスを提供しています。お部屋の広さや豪華さ、ホテルスタッフのホスピタリティまで満足間違いなし。
    フォーシーズンズ、インターコンチネンタル、リッツカールトン(今はマリオット傘下)など最高級のホテルブランドもこのランクに属します。
    ホテルによっては有名レストランや豪華なスパ施設、リゾート地ではゴルフコースやテニスコート、リゾートプールまで多種多様な設備が整っています。
    ただその反面レストランやその他有料サービスはお値段も高級なので滞在中何かと出費がかさむことも。

  • 「4ツ星」 ☆☆☆☆
    設備や客室のアメニティが充実していて、5ツ星ホテルほどではありませんが高級感ある内装。デラックスホテルは息苦しいけどビジネスホテルではもの足りないと感じる方にお勧め。ヒルトン、マリオットなど高級ホテルブランドは概ねこのランクに属します。

  • 「3ツ星」 ☆☆☆
    高級感を取り払った実用性重視のホテルが多く、ビジネスホテル程度のサービスと設備で十分なら料金も比較的安価で気兼ねの無いクラス。

  • 「2ツ星」 ☆☆
    必要最低限の設備。安い代わりにお部屋は荷物けて寝泊まりできれば十分と割り切るレベル。基本的に館内にはレストランやフィットネスジムなど付加的なサービス施設はありません。

  • 「1ツ星」 ☆
    部屋にはベッドしかなくトイレやバスは共用になっているところもあります。本当に寝るだけで、部屋に荷物を置いて出かけるのも躊躇するレベルなので海外出張には不向きです。

アメリカやカナダは3ツ星以上であれば大体のホテルに近代的な設備・サービスが整っているのでビジネスニーズには対応できると思いますが、ヨーロッパやアジア諸国では4ツ星以上が無難といえます。

「都市別おすすめホテル」では都市別にお勧めホテルと設備、料金の目安をご案内していますので是非参考にして下さい。

格付けの他にチェックしておきたい3つの点。

  1. 口コミ
    一般的な格付けの他にトリップアドバイザーやグーグルマップなどにみられる口コミは、実際にホテルに泊まった人のリアルな評価や体験談なので、ホテルのオフィシャルサイトや雑誌からは読み取れない雰囲気が分かりとても参考になります。

    ちなみにトリップアドバイザーは緑色の丸の数、グーグルマップは星の数でホテルを評価していますが、これらはあくまでもユーザーの投稿した満足度の平均値で、ホテルの格付けやグレードではありません。つまり格付けでは5ツ星なのに口コミ評価は星3つだったり、逆に格付けが3ツ星なのに評価は星5ツということもありえます。


  2. ホテルの設備
    格付けの基準は国によってまちまちですし、泊まる人の好みやニーズも十人十色。ひとくくりに5ツ星とか4ツ星といってもそれぞれのホテルに特徴もあります。館内・客室設備など具体的に比較できる要素もチェックし、ご自身のニーズにあったホテルを選ぶことをお勧めします。ホテル予約サイトでも簡単に設備情報を確認できます。

  3. 宿泊代金
    ホテル探しで料金をチェックするのは当り前ですが、注意したいのは海外ホテルの料金はシーズンだけでなく混み具合にも影響されて日々変動するため「高いホテル=良いホテル」という図式が成り立たない事が多々あるという事。
    混み具合によっては「安宿なのに上位グレードのホテルより高くなっている」といったことも珍しくありません。

    ホテルを探すときにはひとつ上のグレードまでチェックしてみて下さい。時には思わぬお買い得ホテルが見つかることも

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回はホテルの格付けについてご紹介してみました。

ホテルを選ぶとき「格付け」は大まかな基準として、まずお好みに合いそうなホテルをいくつかピックアップしてみてください。その上で「口コミ」「設備情報」「料金」などを比較べて、ご自身のニーズにあうホテルを決めるのがホテル選びの近道だと思います。

口コミ評価はどうしても投稿者の主観が入りますので全てを鵜呑みにすることはできませんし、設備情報も細かな情報まで得るのは難しいかもしれませんが、いろんな角度からホテルを評価しておくことで、現地に着いてから「思ってたホテルと全然違う!!」と悲しい思いをする事は避けられると思います。

皆さん一人一人に「また帰ってきたいホテル」が見つかることを心から願っています。

  • 格付けに世界共通の基準はない。
  • 同じグレードでも地域によってクオリティーが異なる場合がある。
  • グレードだけで選ばない。口コミや設備情報も比較しよう。

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